イメージセンサー?フルサイズって何?
わかりやすく解説します!

イメージセンサーって何ですか?

今の時代、家電量販店に行くと
画質の良い一眼レフカメラや

ミラーレス一眼カメラが
たくさん並んでいますよね。

一眼レフカメラに限らず、
スマホについているカメラも
驚くほど画質が良いです。

この“画質の良さ”を支えているのが
イメージセンサー
なんです。

一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラにとって
非常に重要なパーツです。
最近では特に、
性能の向上や軽量化が進んでいます。

難しいことを知らなくても
シャッターボタンを押せば写真は撮れますが、
理解を深めていくと
カメラライフがさらにさらに楽しくなります。

カメラ用語は、
どうしても難しいイメージがありますが
できるだけわかりやすく解説していきますね!

イメージセンサーについて

イメージセンサーとは、
カメラ内部にある半導体(撮像素子)です。

デジタルカメラや、
スマートフォンに使用されています。

カメラのレンズから、
カメラ本体の中に光が入ってきて
イメージセンサーで像が結ばれて
撮影データとしてデータ転送を行うことで
写真を撮影しています。

カメラのレンズが
人間の眼でいう水晶体だとすると
イメージセンサーは網膜の役割ですね。

写真の仕上がりを握る、
まさにカメラの心臓部といっていい箇所です。
イメージセンサーについて

 

“フルサイズ”って何ですか?

家電量販店のカメラコーナーへ行くと
“フルサイズ”や“APS-C”という言葉を
よく目にすると思います。

これは、
先に述べたイメージセンサーの大きさや
種類のことをいいます。

このセンサーのサイズが大きければ大きいほど
写真の画質はよくなります。

 

よく聞く“フルサイズ”と“APS-Cセンサー”

“フルサイズ”は
約24.0㎜×36.0㎜の大きさの
イメージセンサーです。

デジタルカメラが普及する前は、
フィルムカメラが使われていました。

フィルムカメラ全盛時代に最も使用されていた
135㎜フィルムの画面サイズ24.0×36.0㎜が
現在のフルサイズです。

フィルムカメラで使っていたレンズが
フルサイズのデジタルカメラなら
同じように使えるので
デジタルカメラでも定番の
センサーサイズとなっています。

カメラが好きな方によっては、
1本何万円もするレンズを
何本も所有している方もいます。

レンズ全てを買い直すよりも
断然経済的です。
かつ、高画質で撮影できる、
というわけです。

“APS-Cセンサー”は、フルサイズよりも
ひと回りセンサーサイズが小さくなっています。

その分、
カメラ本体の価格が抑えられました。
画質はよく、
カメラ本体は使いやすい大きさになったので、
このセンサーサイズのカメラが
いろんなメーカーから販売されています。

 

センサーサイズの種類と比較図

センサーサイズ比較図
こちらは、主に使われている
センサーサイズの大きさを比較した図です。

デジタル一眼レフで採用されているのは、
“フルサイズ”“APS-Cセンサー”、“フォーサーズ”です。

先ほどご紹介した“フルサイズ”は、
価格は高いですが
写真のは他のセンサーサイズと比較しても優れているため
中上位モデル以上の高級機に搭載されることが多いです。

“APS-Cセンサー”は
小型化を実現しながらも高画質なので
初心者さん向けのデジタル一眼レフカメラに
搭載されることが多いです。

“フォーサーズ”は
APS-Cセンサーよりもひと回り小さいセンサーです。
こちらは、パナソニックとオリンパスの
ミラーレス一眼カメラのみに搭載されているサイズです。

コンパクトデジタルカメラに
搭載されているセンサーサイズは
1/1.8型(約7.18×5.32㎜)や1/2.3型(約6.2×4.6㎜)、
携帯電話やスマートフォンには
1/3.2型や1/4型のさらに小さいサイズの
イメージセンサーが使われています。

スマートフォンでも
十分画質の良い写真が撮れますが、
デジタル一眼レフカメラが
画質がよいのが納得できます。

 

フルサイズの方が画質が良い理由

センサーサイズ比較図を見てみると、
フルサイズの大きさが一目でわかります。

センサーサイズが大きければ、
その分より多くの光を取り込むことができます。

白トビや黒くつぶれるようなこともなく
色合いや明暗といった階調が
豊かに再現されるので画質がよくなります。

 

センサーサイズで撮影する範囲が変わる

“APS-Cセンサー”よりも“フルサイズ”の方が
センサーサイズが大きいので、
その分、より広い範囲を撮影することができます。

“APS-Cセンサー”は、
同じ焦点距離のレンズで撮影した場合
“フルサイズ”よりも画角が少し狭くなります。

広く大きく写し取りたいときには不利ですが、
遠くの被写体を望遠で撮影する時には
この特徴を活かすことができます。

フルサイズとAPS-Cの画角の比較

 

センサーサイズで、ボケの量が変わる

センサーサイズが大きいと、
ボケの量が多くなるという特徴があります。

F値を開放にして
背景をぼかして撮影する時は
特にその特徴を最大限に活かすことができます。

 

センサーサイズで、色や階調表現が変わる

センサーサイズが大きい方が
より多くの光を取り込むことができるメリットがありますが、
日中などの光の量が充分に撮影条件だと
そこまで不都合を感じません。

最近のカメラは
性能が著しく向上しているので、
APS-Cセンサーのカメラでも
撮影を十分に楽しむことができます。

 

センサーサイズで、夜景がよりキレイに撮れる

夜間の光が少ない状況においては
フルサイズの方に軍配が上がります。

センサーサイズが大きいと
光の量をたくさん取り込めることは
何度もお伝えしていますが
夜間といった光が少ない状況では
そのわずかな光でも集める能力が
APS-Cセンサーよりも高いのです。

暗い場所でISO感度を上げて
撮影したときでも
ノイズが抑えられ、
細かなディテールまで撮影することができます。

夜間や暗い場所での撮影では
フルサイズ機が本領を発揮します。

 

センサーサイズで、カメラ本体の大きさが変わる

センサーサイズが大きいと、
その分カメラ本体の大きさが大きくなります。

加えて、
カメラ本体のお値段も高くなります。

家電量販店のカメラコーナーに
標準ズームレンズや望遠ズームレンズがついた
レンズキットがあります。

このカメラに多く搭載されているのが
APS-Cセンサーです。

フルサイズセンサーを搭載しているカメラは
本体だけ(レンズなし!)でかなりいいお値段になります。

レンズを買わないと撮影できません。
レンズもいいお値段します。

そのほかの周辺機材を
揃えるだけでかなりの金額になります。

 

センサーサイズで、使えるレンズが変わる

フルサイズとAPS-Cでは、
カメラに取り付けられるレンズが違います。

デジタル一眼レフは、
レンズ交換をすることで
いろいろな撮影方法を
楽しむことができるのが醍醐味です。

交換レンズは、
センサーサイズの大きさに合わせて
設計・製造されています。

そのため、
フルサイズセンサーを搭載しているカメラに
APS-Cセンサー専用のレンズを使うことはできないのです。

マウントサイズ(レンズとカメラ本体の接点部分)が同じで
取り付けることができたとしても
ファインダーをのぞくと
四隅に黒い部分が出てしまいます(ケラレといいます)。

ほかにも、オートフォーカスが作動しないなど
不具合が発生するため
専用でないレンズを使うことはお勧めできません。

これからデジタル一眼レフを購入したい
とお考えならば、
カメラ本体はもちろんですが、
レンズや本数、SDカードなどの記録媒体、
カメラやレンズを収納するカメラバッグ、
レンズ表面を保護する
プロテクトフィルターなども含めて
予算に収まるかどうか、
検討されることをオススメします。

80D本体とレンズ

 

画素数と画質の関係

「画質」という言葉とともに
「画素数」という言葉もよく耳にしますね。

フルサイズのデジタル一眼レフと
APS-Cサイズのデジタル一眼レフの
画素数が同じだった場合、
ひとつの画素(1ピクセル)が取り込める光の量は
2倍以上の差があり、フルサイズだと
それだけ多くの色情報を得ることができます。

下の図は画素数のイメージ図です。

同画素数時の面積比較

一つの正方形が1画素だと考えてください。

APS-Cサイズよりも、フルサイズの方が
一つ一つの正方形の大きさが大きいですね。

その分、
より多くの光や色情報を得ることができるわけです。

 

高画素数=高画質というわけではない!!

最近のデジタル一眼レフカメラや
ミラーレス一眼レフカメラだけでなく
コンパクトデジカメやスマートフォンも
高画素数のモノが増えています。

実は、
高画素数だと写真の画質も良い、
とは一概に言えないのです。

『画素数が高いなら、画質も良いに決まってるじゃん!!』
という声が聞こえてきそうですね。

先ほど、
フルサイズとAPS-Cサイズで
同じ画素数のイメージ図がありました。

フルサイズの方が一つ一つの正方形が大きく
その分光や色の情報を得られる、
とご説明しました。

ここで、
センサーサイズの大きさが同じで
画素数が異なる場合の以下のイメージ図を見てください。

同じサイズで画素数が違うときの面積比較

センサーサイズの大きさが同じ場合、
画素数が多いと、
一つ一つの正方形が小さくなっています。

一つの正方形が小さくなると、
1画素が光を受け取れる面積が少なくなります。

その分、光や色の情報が少なくなり
画質が悪くなる場合があります。

センサーサイズが小さいけれど高画素数
という場合は注意が必要です。

 

画素数は高ければ高いほどいいの?

画素数が多い画像は
大きく引き延ばしても
キレイに印刷することができます。

約2000万画素あれば、
A3の大きさまで印刷可能です。

趣味でカメラをお持ちの方で
大きなポスターサイズに印刷することは
あまりないと思います。

L判や2L判に印刷してプレゼントしたり
SNSでシェアするといった用途であれば
充分に楽しめるでしょう。

仕事としてカメラを使って
ポスターサイズやA1、A0サイズに印刷する場合は
2000~2400万画素あるとよいと言われます。

各メーカーから発売されているカメラも
同じような画素数になっています。

A0の大きさ:
新聞を広げて、長辺同士を合わせて2枚つなげた大きさ
(841×1189㎜)
A1の大きさ:
新聞を広げたくらいのサイズ
(594×841㎜)

余談ですが、
画素数が高くなればなるほど、
画像データ1枚当たりの容量が重くなります。
パソコンやハードディスクに保存する時に
その分容量が必要になります。
また、現像や画像処理、修正をする場合には
画像を開くにも、保存をするにも
ハイスペックなパソコンでないと
作業スピードが遅くなって、
効率が下がることも考えられます。

 

まとめ

イチバン画質の良い写真を撮影できるのは
フルサイズのイメージセンサーを搭載したカメラ!
ですが、
その分お値段も張ります。

最近のカメラは性能が向上していて
初心者さん向けのカメラや中級機でも
画質の良い写真が撮れます。

カメラやレンズのことはもちろんですが
自分のご予算や、
どんな風に使っていきたいのか、も大事です。

写真がうまくなりたいのなら
たくさんシャッターを切った方がいいです。

カメラ片手に気軽にお出かけできる大きさや
シャッターチャンスに出会えた時に
サッと取り出せる手軽さ、
バッグに入れても持ち運びが苦にならない重さ、などなど。

せっかくいいカメラを買ったのに
大事すぎて、
ずっと部屋に飾ったまま、
なんてことになってしまったら
カメラが上手くなることはありません。

家電量販店などで
実際にカメラを手に取ってみて
あなたの手にしっくりくるカメラを選んでください。

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